ねことエコでシンプルな暮らし

モノが好き。収集癖あり。シンプルライフに憧れて、日々奮闘中。

答えのないことを考え続けるのが大事、の巻。

学生時代、数学が苦手でした。

高3の夏休みの補講で、先生に受験のグチを聞かせていたとき。

「社会に出たら、答えがないことばっかりやで」

受験は、決まった答えを導いて、点数がついて、それが高い順に合格していく。

平等なもんやんか~」

この言葉が理解できるのに、10年くらいかかったと思います。そこからさらに10年近く経って、本当によく思い出します。

 

f:id:mitsume_tobesimple:20190704181759j:image

 

モヤモヤするけどおもしろい哲学の授業

これまた10年ほど前でしょうか。ハーバード大学マイケル・サンデル先生が流行りましたね。

あるシチュエーションに対して、あなたはどういう行動を起こすか、それはなぜか、という問いと答えを繰り返す授業。

100人以上いる教室で、自分の考えを発表する学生の姿。あんなに手を挙げる人がいることにもびっくり。「白熱教室」とはうまく名付けたものです。

さて、そんな熱意は全く持ち合わせない学生だった私も、哲学の授業を受けていました。

純粋におもしろかったです。

選択自体は、わりと簡単にできる。

でも、少し設定を変えられたら、さっきの選択の根拠が揺らぐ。

それなりに考えて答えたつもりが、実は感覚的・直観的だったことに気付く。

結局、シロクロはつけられず、グレーに終わる。

教授曰く、「答えがないからこそ、考え続けることが大事」

 

ご存じの方も多いと思いますが、有名な練習問題?

 

あなたは電車の運転手です。運転中、ブレーキが利かないことに気付きました。目の前には線路の分岐点。一方にはひとりの作業員、もう一方には5人。

あなたは、どちらに進みますか?

 

(バリエーション1)

あなたは、高架の上からこの状況を見ています。あなたの隣にひとりの巨漢。あなたがこの男を突き落とせば、ちょうど分岐点の手前に落ちてクッションになり、電車が止まって6人が助かる…

(バリエーション2)

バリエーション1の男が高架を歩いて来る。その先が腐っていて、これ以上進んで来ると踏み抜いてしまい、男は分岐点の手前に落ちる。教えるか、見過ごすか…

(バリエーション3)

分岐点の先の作業員の数が同じだったら…

(バリエーション4)

分岐点の先のひとりが、それぞれ赤ちゃんと老人だったら…

 

 

決めるのは自分。動いたから見えることもある。

正解はない。より良いと思うほうに進むしかありません。

どちらに進むか、シロクロつけるのは勇気のいること。グレーのままだと、現状維持。

最終的に一歩を踏み出すなら、しばらく悩んでも、直観を信じても良いと思っています。

以前、オススメ本としてあげた、マザーハウスの山口さんの考え方が、私は好きです。

 

 

最後、進むかどうかを決めるのは正しさではなく、自分の心だということ。…中略…プラスもマイナスもあった上で結果が、0ではなく、もし0.001でもプラスなら、やる意味があるんじゃないかと私は思って、一歩を踏み出している。

「自分思考」より

 

 

ちなみに岡本太郎は、より困難に見えるほうを選ぶらしい。天才は違います。 

 

↓ こちらも、覗いていただけるとうれしいです。

 

mitsume-tobesimple.hatenablog.com

 

 

読んでいただき、ありがとうございました!

それでは、また。