日本の食品ロスを考える、の巻。
先日、こんな新聞記事を見ました。
「国内の食品ロスは 年間約640万トン。1人当たりにすると 1日茶碗1杯分」
多いと思いますか? 少ないと思いますか?
自分に引き寄せて考える。
なんか…ピンと来るような、来ないような。「茶碗1杯」を調べてみると、大盛り200g、中盛り150gくらいのようです。
「茶碗1杯分の米」とはいっていませんが、我が家は米党なので、米で考えたいと思います。というのも、こういう数字ってしっかりイメージできないと、どうも「自分事」として捉えられない気がするのです。
ともかくイメージ。大した量じゃないように見えても、ちりも積もればです。我が家の米の消費量がひと月10kgくらい。
計算してみると、毎日 炊いたごはんの半分近くを 捨てているという衝撃の結果に…!
計算の過程を追ってみます。
お米1合を炊くと350g程度になるそう。ということは、中盛りで考えて1合=2杯強。ざっくり「2日で1合捨てている」。
う〜ん、もう少しイメージを膨らませて…。
よく買う5kgのお米袋。炊飯前のお米は1合=約150gなので、約33合分。計算すると、77日でこれを丸々捨てている、ということになります(1合350g×33合分=11550g÷中盛り150g=77杯分)。
我が家は2人暮らし(ねこカウントせず)なので、2倍の速さになります。ひと月ちょっとで5kgのお米袋に相当する量=ひと月の消費量10kgの半分 の食品ロスを出している!
それを冒頭で、「毎日 炊いたごはんの半分近くを 捨てている」と表現しました。
家庭のロスより、商業関係が問題?
日本は本当に外食・中食が充実していますよね。私はどちらもあまり利用しない方ですが、それでもお世話にならないわけではない。
考えてみると、外食したら残すことが結構あります。海外だと食べ切れなくても 持って帰れることが多いですが、日本ではNG。食べ残しは泣く泣く廃棄行きです。これ、なんとかならないんでしょうか。
このほか、もはや社会問題。スーパー、コンビニ、ファーストフード等の期限切れ廃棄。15年ほど前なら、バイトの貧乏学生の主食となっていましたが…。最近、管理が厳しいのか、ダメなところが多いみたいですね。
あと強烈なのは、ホテルとか結婚式の宴会関係。結婚式の二次会の料理の残り方、尋常じゃないです。半分以上は廃棄じゃないでしょうか。
バイトしていた友だちがいますが、廃棄量の多さに耐えられず、辞めたそうです。それだけ捨てられると、いくら仕事でも、作るのも出すのもいやになります。
リサイクルは答えではない
廃棄といっても、飼料・肥料にリサイクルされているから良いじゃない、と思うかもしれません。リサイクルって一瞬罪悪感が薄まる気がします。
でも、リサイクルに集められても、実際リサイクルされるのは一部で、焼却されるほうが多いです。
しかも、違うものに作り替えるのには、エネルギーがいりますよね。採算が合わないところには、税金が投入されて回っています。結局、色んな面でムダが多いと思います。
まだある!見えないところにも食品ロス。
流通過程の前で捨てられる加工品のB品とか、不揃いな野菜・果物等。
今住んでいるウガンダでは、私はスーパーやローカルマーケットで買い物します。
それはそれは、色んな形の野菜に出会います。大きさもバラバラ。でも量り売りなのでOK。卵も1パックに丸いのやとんがったの、サイズもS~Lまでまぜこぜです。
考えてみたら自然のものなのだから、不揃いで当たり前なのに、日本にいたら気が付きませんでした。
気付かないと始まらないこと、たくさんあります。引き続き、勉強しながら、できることから実践しながら、共有していきたいです。
読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また。