ミニマリストという人たち、の巻。
ミニマリストという言葉がすっかり定着して、意識的にミニマリストになる人も増えてきたと思います。私も少なくとも シンプルまではもっていきたいひとりです。
最近、ふと思い出した人がいました。ミニマリストという言葉を知らないとき(か、まだなかったとき)に会った人。「あれ、あの人ミニマリストだったんじゃない」と。
彼は、サーファーでした。今どこで何をされているのか。お会いしたのは中米コスタリカ。
サーフィンが大好きで、サーフィンをするために、世界中の良い波が来る海の町を 転々として生活する。
当然、生活の中心はサーフィンです。よく知らないが、釣りみたいに朝夕が良い時間帯らしい。というわけで、朝起きて目の前の海へ。昼ぐらいまでサーフィン、ごはんを食べてすぐ近くの職場へ。料理人だったので、昼頃から仕込みをして、夜まで仕事。飲食の夜は遅い。帰ったらすぐ寝る。朝起きて目の前の海へ。繰り返し。
なんと なんと なんと シンプルな!!!持ち物も本当にシンプルでしたよ。いや、シンプルじゃない。ミニマル&ワイルド。ちょっと荷物を置かせてもらうのに、一瞬お部屋をのぞきましたが。
サーフボード、マットレス、炊飯器、調理器具少々、服少々。
まぁあとパソコンぐらいは持っていたと思うけど、泥棒も入らなそうな、何にもなさでした。
しかも「俺、しばらくパンツ履いてない」。
これはどういうことかといいますと、彼はずっと海パン生活なのです。まぁ見た目は短パン。
朝は海。海から上がって、海水を落とすのにシャワー(兼 洗濯)。拭かなくてもそのうち乾く。そのまま出勤。職場では職場のTシャツを着る。仕事を終えて帰宅。寝て起きてそのまま海。
はい、パンツいりませんでした。
すごすぎる!常夏のなせる業ではありますが、フランス人が服10着とかそんな比じゃない。サーフィンして暮らすには、海パン一丁あればOK。そしてそれが大好きなんだから、最高です。
絶対マネできないし、絶対こんな人と付き合えない(男前でもちろん良いカラダで優しかったけど)と思ったけど、あまりの自由さがすごく眩しかったのを 覚えています。いつまでここにいるか、次どこに行くかも決めていない。気の向くままに。不安もない。毎日サーフィンができたら良い。
そして、料理人はどこに行っても仕事がある。サーフィンの町にはサーファーが来る。人の集まる町にはレストランがたくさんある。
いや、この人、私の出会った最初にして最強のミニマリストだと思います。
「サーファーでこういう生き方の人多いよ」と言っていたので、彼にとってはごく自然なことなんでしょう。実際、彼のような人が働くレストランのオーナー自身が同類で、従業員もみんなそう、というパターンは多いようです。
「そろそろ次の場所に移ろうかな」と思ったら、どこかの国からスカイプで面接して、就職が決まったら行く。国境ってなに。
あと、ダイバーもインストラクターをしながら、世界中の海に潜りまくる。これも仕事と生きがいがぴったりマッチしていて、到底マネできないけどステキです。
こうして見ると、ミニマリストって旅人には必須の要素ですね。私が担いでウロウロできるのはせいぜい10kg。なのに、帰国準備に23kgのスーツケースがどうこう言ってます。さすがにサーファーレベルは目指していないけど、ぼちぼち、コツコツ近づきたいです。
読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また。