語学好きの私が、日本人の語学力が低い理由を考えてみた vol.2、の巻。
私の考えた理由は以下の3つです。
①生活に困らないから
②教え方が悪いから
③言語のルーツが違うから
昨日に続いて 今日は【②教え方が悪いから】について、書いていきたいと思います。
全国の英語の先生、偉そうな話でごめんなさい。文章が下手でも国語の先生は責められないし、計算ミスが多くても数学の先生はけなされないのに。
英語⇔日本語は試験対策
実際に話すときは、英語で考えて、英語で話します。日本語から英訳すると(その逆も)、考える時間がかかるので 会話の流れが悪くなります。
これはもう、慣れるまで練習するのみ。授業だけでは絶対足りないので、自分でやるしかありません。
学校では教科書に沿って、英訳と和訳の練習を一生懸命やりました。最初はそうやって積み上げていくしかないし、これも大切な練習です。
でも、大学入試までずーーーっとこれだったら、日本語を通す癖がついてしまう。
私は高校時代に初めて受けたTOEICが740点でした。それでも、大学のとき行った カナダでの会話は、中学レベル。とにかく英語がパッと出ない。まず日本語で、言いたいことを考えていたからです。
「ない言葉」がおもしろい!
「よろしくお願いします」とか「お疲れさまです」とか、英語でなんていうのか困った経験はありませんか?対応する言葉がない。
訳さないといけない と思うと煩わしいですが、語学が好きだと こういうところが難しくもおもしろいです。文化的な背景や、考え方の違いを発見できる機会だからです。
例えば、日本語には、雨の表現がたくさんあります。季節や降り方によって、違う名前がついていてキレイです。同じように、イヌイットには雪の表現が多いといいます。
生活環境による言葉の違いが、よくわかります。
こういう類の言葉は「apple⇔りんご」と、学校でやるみたいに直接置き換えられない。だから、そのまま覚えて使うしかない。
それを積み重ねると、その言語「らしい」自然な表現ができるようになると思うのですが…感覚的なものなので、文章で伝わるでしょうか…?
小学校の英語教育は、どちらかというと「反対」
どちらでも良いけど、早けりゃ良いってもんじゃない。
こんなことがありました。
友人の子が「保育園で英語を習ってるよ」という。
なんと最近は保育園でも!と驚きつつ聞いてみると、給食のあとに手を合わせて「Thank you for lunch! It was good」と言っているらしい。
まさに、英語⇔日本語、「ない言葉」の発想 無視!の合わせ技です。
「ごちそうさま」にあたる行為(お祈り等)はあれど、直訳できる言葉はない。
結局、こういう教え方をするんだったら、小学校から始めようが、中学校のままだろうが、大差ないと思っております。
私自身、カナダでホームステイしたとき、初めはすごく違和感がありました。無宗教のお宅だったので、(お祈りなしで)何も言わずに食べ始めて、何も言わずに食べ終わる。
とはいえ、そうなもんは、そう。文化が違う、それを受け入れる、違いごと楽しむ。
それを日本語覚えたての子どもに「Thank you for lunch! It was good」と教えるって、意味があるんでしょうか…。
引き続き、突っ込みやご意見、お待ちしています。次回の【③言語のルーツが違うから】にも、お付き合いいただけますと幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また。