料理の「時短」という発想について考えたこと、の巻。
現代人の必須アイテム、電子レンジさまが壊れました。
かれこれ2週間。電子レンジなしでも 何とかなっていますが、面倒です。
「食べる」を見直すきっかけに。
面倒なことは、さっさと済ませたい。省力化したい。無駄な時間である。大体こういうことですよね。
私はつくるより食べるほうが好きなので、料理はしないで良いならしたくない。
でも、「食べる」とは、生きるために必要なこと。それを支える「料理」という行為を面倒といってしまうのは、どういうことかいな、と思いもするわけです。
「時短」のために見落としているものも、あるかもしれない。
現代人は、忙しい。
時短で浮かせた無用な時間は、有益な何かに。私も電子レンジが壊れるまで、意識すらせずそう思って来ました。
有益な何か。例えば①仕事、②育児、③趣味、④睡眠なんかでしょうか。
故障をきっかけに、それぞれについて、少し立ち止まって考えてみました。
①仕事
「食べるために仕事をする」と言ったりするので、一見、仕事>食べるが成り立つ。
でも、ふたつ、思い出したいことがあると思います。
(1)健康>仕事
仕事に打ち込むためには、身体が資本。健康な身体を維持するには、きちんと食べること。時短だけが、優先されるべきではない。
(2)感謝
「食べるために仕事をする」は、現代では多くの場合「食べるものを買う」ことが前提になっている。
何気なくお金と交換しているものは、農家さんが世話をしてくれたもの。自然が恵んでくれたもの。生き物の命そのもの。
運んで並べてくれる人もいます。そうでなければ、買えないもの。時短以前の話。
②育児
大変さを知らない私が言えるのは、身体に良くないそうですよ、ということ。
「電子レンジなし生活」を選んだ方のブログによれば、栄養を壊すだけでなく、有害ですらあるとのこと。
そう考えると、料理自体が育児の一部、「食育」の一環に見えてきます。
時短=手抜きとは言わないし、言わせません。でも、段取りや手際を良くして、電子レンジに頼らなくても済むなら、その方が良いかもと思います。
私は最近、肉は低温調理(放っておくだけ)、野菜は水少しで蓋をして火を通す方法(時短!)が気に入っています。
こちらの記事です。
↓
③趣味
仕事と同じく、健康>趣味のはずです。
④睡眠
健康のためには、よく食べて、よく寝る。これは、同じくらい大切だと思います。
ひと手間が、感謝の機会になれば良いなと思う。
「面倒な」電子レンジなし生活。
何かにつけて、ひと手間増える。でも何とかはなっています。
お湯は、ポットで沸かす。
料理は、鍋に移して温め直す。
冷ご飯は、雑炊か焼き飯しかないか…。と思いきや、蒸し器という手があると、初めて知りました。
電子レンジ故障。普通なら買い替えて仕舞いの出来事です。
不便と思っても、ほんの数日そのままを続けてみたら、意外な学びがあった。必要だと思っていたモノが、なくても大丈夫な気がしてきた。そして、必要なモノが当たり前にあることにも感謝したいと思う。
子なし主婦の今だから、言っているだけかもしれない。なんだかんだ言って、帰国したら買うかもしれない。
でも、「こういうことを考えていた自分」を覚えておきたくて、書きました。
読んでいただき、ありがとうございました!
それでは、また。